読まれる文章をすらすら書けるようになりたい
在宅ワークが当たり前になってきた昨今、「文章力」に悩んでいるビジネスマンは多いそうです

私もブログを書くようになって自分の文章力の低さを思い知りました
新聞記者である野上英文さん著、『朝日新聞記者がMITのMBAで仕上げた 戦略的ビジネス文章術
タイトル | 朝日新聞記者がMITのMBAで仕上げた 戦略的ビジネス文章術 |
著者 | 野上 英文 |
出版社 | 中央経済社 |
発売日 | 2022年7月30日 |
ページ数 | 432ページ |
価格 | 電子書籍:2,079円(Kindle本) | 単行本 :2,310円
今回は本書で学んだ内容に沿って【読まれる文章を早く書くコツ】を解説していきます
- 文章を書くのが苦手…
- 1記事書くのに時間がかかってしまうブロガーさん
- 文章術の本でオススメ本を知りたい
押さえておきたいポイント
この本の内容が知りたい方のために、私が選ぶ【押さえておきたいポイント】は以下の5つです
押さえておきたいポイント
詳しい内容を説明していきます
① 長い文章≠良い文章


私たちは短い文章を書き慣れていない
文章が短いとしっかり書けていない気がする
小学校に書いた読書感想文も原稿用紙にびっしり書くと「よく書けました」と褒められ、短いと「もう少し書きましょう」と言われていましたよね



私もこれでもかってくらいマスいっぱいに文字を書いていました
無駄に無駄を重ねた文章でも、たくさん書いたらそれだけですごい文章と勘違いしてしまう
私たちは長い文章=良い文章と刷り込まれています
読者ファーストの文章は「短くて簡潔」
ビジネス文章では長い文章は好まれません
哲学者としてパスカルの「もし、もっと時間があれば、私はもっと短い手紙を書いたでしょう」は有名ですよね
短い文章を書くというのは難しいことなのです
読むのが簡単なのは、短い文章
書くのが簡単なのは、長い文章
朝日新聞記者がMITのMBAで仕上げた 戦略的ビジネス文章術p43
これを理解するだけでも「読まれる文章」につながります
② 読まれる文章は「見出し」で決まる


読まれる文章のカギは「見出し」
私たちは日々忙しく過ごしています
多くの情報の中から「時間をかけてでも読みたい(見たい)」ものを選んでいますよね
その判断で大事になるのが【見出し】です
例えば…
- ニュース:記事のタイトル
- ユーチューブ:サムネイル
この【見出し】が魅力的だと「どんな内容だろう?」と興味が湧き内容を見るワケです
筆者はこれを「好奇心のギャップ」と言う言葉で表現しています
全体の内容を短く簡潔に表した【見出し】
「好奇心のギャップ」を刺激する見出しはどうやったら作れるのでしょうか?
「好奇心のギャップ」を刺激する見出しのルール
「好奇心のギャップ」を刺激する文章を書くルールは3つ
朝日新聞記者がMITのMBAで仕上げた 戦略的ビジネス文章術
- パーツ① 一体何の話題を明示しているか
- パーツ② 最も大事なニュースに絞っている
- ぱっと見て、話の筋がわかる短さにしている
p60



本記事のタイトルも上記のルールを意識して書いてみました
本記事のタイトル(見出し)の変遷
① 新聞記者から学ぶ『読まれる文章』の書き方ー戦略的ビジネス文章術ー
- 一体何の話題?:戦略的ビジネス文章術の書評
- 最も大事なニュースは?:文章を書くプロの新聞記者から「文章」の書き方を学べる本
- ぱっと見て、話の筋がわかる短さ?:31文字



ちょっと長いかなぁ…
② 新聞記者から学ぶ『読まれる文章』を早く書くコツ
- 一体何の話題?:文章の書き方
- 最も大事なニュースは?:「読まれる文章」はどうやったら書ける?
- ぱっと見て、話の筋がわかる短さ?:22文字



アイキャッチ画像と組み合わせて本のタイトルは外してみました



う〜ん…まだなんかピンとこないね
③【戦略的ビジネス文章術】文章を「早く」書くコツはこの1冊で学べる
- 一体何の話題?:オススメ本の紹介
- 最も大事なニュースは?:文章を「早く」書くコツが学べる
- ぱっと見て、話の筋がわかる短さ?:32文字



本のタイトルも外せない、読書が求めている内容は…と考えたらこうなってしまった



う〜ん…
④【書評】この1冊で読まれる文章を「すらすら」書けるようになる!
- 一体何の話題?:オススメ本の紹介
- 最も大事なニュースは?:読まれる文章の書き方が学べる
- ぱっと見て、話の筋がわかる短さ?:31文字



本の説明はリード文、アイキャッチで補足。
読書が求めている内容を最優先しました



読者が知りたいのは読まれる文章の書き方だもんね
⑤【文章術のオススメ本】新聞記者に学ぶ『読まれる文章』の書き方
- 一体何の話題?:文章術のオススメ本の紹介
- 最も大事なニュースは?:読まれる文章の書き方が学べる
- ぱっと見て、話の筋がわかる短さ?:30文字



オススメ本の紹介と伝えた上でどんな本か伝わるか意識してみた!



読者は本の紹介なのか書き方なのかがタイトルでわかるね
本書でも語られていますが、プロの新聞記者でも魅力的な見出しを作るのは難しいそうです



私自身何度も書き直しています
読者に響く見出しを作れるよう練習していきましょう!
書く前にアウトラインをつくるのは難しい
文章術の本には「まずはアウトラインを立ててから文章を書きましょう」とアドバイスしていることが多いですよね
でも構成を考えてから文章を書くのって難しくないですか?



全体像を作って文章を書くのが苦手…。まずは書き始めちゃう。
その結果、方向性がずれ、まとまりのない文章になってしまいます(そして書く手が止まる…)
アウトラインを立ててから書く人は構成を考えるあまり「なかなか書き始めれない」と悩んでいる人も。
まずは「仮見出し」をつけてみよう


プロの編集現場では、見出しが「ゼロ」の状態を作らない
朝日新聞記者がMITのMBAで仕上げた 戦略的ビジネス文章術p85
速さを競うデジタルメディアではとりあえず「見出し」をつけ、情報の更新にあわせて「見出し」も変更することもあるそうです
また、とりあえず「見出し」としてアウトプットすることで、
- 書きたいことは何か
- 何を書くべきか
- どんな情報が必要か
…など内容を整理したり、アイデアを出すきっかけにもつながります
魅力的な見出しにする「ABCD分析」


魅力的な見出しにするために「ABCD分析」を意識しましょう
「ABCD分析」とは?
- Attractive:魅力的に
- Breif:簡潔に
- Correct:正しく
- Dignity:品良く
「Breif(簡潔)」で「Correct(正しく)」あることは必要不可欠ですが、読んでもらうためには「Attractive(魅力的)」である必要があります
しかし「Attractive(魅力的)」を意識するあまり、誇張しすぎて読み手ががっかりする内容ではいけません



「Dignity(品良く)」とのバランスも重要だね
見出しの小技も覚えておくと便利



なんとなく見出し(タイトル)の書き方もわかってきた気がする
本書ではさらに小技も教えてくれています



あくまで「好奇心のギャップ」を刺激する3つのルールが大前提だよ!
見出しの小技
- 偶数より奇数
- ビックナンバー
- 知名度のある固有名詞
- 即時・ライブ感
- 大小のギャップ
- 意外な組み合わせ
- 疑問・投げかけ
例えば、①だと「おすすめ4選!」より「おすすめ3選!」の方がしっくりくる感じです



本書には事例も踏まえてわかりやすく解説しているのでチェックしてみてくださいね
【読まれる文章を効率よく書くコツ】はこの1冊で学べる!
③ リード文は見出しとセットで考える


筆者はリード文も見出しと合わせて先に書くことを推奨しています
文章を書く手順
例:【文章術のオススメ本】新聞記者に学ぶ『読まれる文章』の書き方
「読まれる文章を早く書けるようになりたい」
在宅ワークが当たり前になってきた昨今、「文章力」に悩んでいるビジネスマンは多いそうです。



私もブログを書くようになって自分の文章力の低さを思い知りました
新聞記者である野上英文さん著、『戦略的ビジネス文章術
今回は本書で学んだ内容に沿って【読まれる文章を早く書くコツ】を解説していきます



私自身も先に書いた方が全体の軸もぶれないため良いなと感じました
時間が許すかぎり「仮見出し」と「リード文」は修正を繰り返します
文章を修正できるのはブログのメリットでもあります
リード文は結論から書こう!
読み手は忙しいです。
本文を読んでもらうためには「リード文」の内容がわかりづらかったら読む気が失せますよね
筆者はリード文に「二段論法」を使うこと簡潔な文章が書けるとしています
「二段論法」のルール
「ビジネス基本形」とし3つのパターンで作ることができます
ビジネス基本形
- 結論+and(そして)の順接
- 結論+but(しかし)の逆接
- 結論+because(なぜなら)の理由説明
結論を見せずに読者に興味を持ってもらえる「エンタメ応用形」もあります
エンタメ応用形
- 結論+疑問



まずは基本形の①〜③を使って文章を書いてみよう
④ 読み手目線が重要!「3A分析」をしっかり行おう


読み手を置いてけぼりにした文章になっていませんか?



書いているうちに自分の伝えたいことばかり書いた文章になっているかも
「3A分析」を使えば読み手に寄り添った文章になっているか確認することができます
「3A分析」とは?


「3A分析」は3つの単語の頭文字をとっています
- 誰に?:Audience(読み手・聴衆)
- 何を?:Action(行動)
- どんなトーンで?:Atmosphere(空気感)
どれが抜けても読み手はついていけません
読み手は「1人」を想定しよう
ブログでも「ペルソナ」設定が大事っていいますよね
ペルソナとは?
ターゲットとなる架空の人物像を具体的に落とし込んだもの。
チェックリスト(例)
- 年齢
- 性別
- 出身地や住まい
- 仕事や肩書き
- 年収
- 性格
- 日頃の関心
- 学歴
- 趣味
- 1日の過ごし方(休み・仕事)
…などなど
大勢に向けた文章は読まれません。
読みたいと思うのは「自分のために書かれたと感じる文章」ですよね
ただ、実際「1人」を想定して文章を書くのって難しい…



だんだんとイメージがずれてきちゃう
ペルソナ設定は細かく考えれば考えるほど混乱してきます
筆者のオススメは、読み手の「顔写真」を見ながら書くことです
そうすることで「この人が読んだらどんな反応するかな?」と脳が自然と反応するようになります



私個人としては、日常から接している人物(今回は妹)を想定すことでり書きやすくなりました
読み手にどうなってほしい?
前述を深掘りしていきます
この文章を読むことで読み手にどんなふうになってほしいですか?
ぶれない文章を書くためにも、書き始める前に以下のメモに残して書き始めてみてください
3A分析の誓い
私の文章を読んだ結果、「 ______ 」に「 ______ 」もらう。
達成のためには「 _______ 」に気をつける
文章の狙い+達成のカギ
朝日新聞記者がMITのMBAで仕上げた 戦略的ビジネス文章術p235
こんな感じで考えて書きました
3A分析の誓い
私の文章を読んだ結果、「 妹 」に「 会社で提出する文章を効率よく書いて 」もらう。
達成のためには「 本書の概要を簡潔に説明できること 」に気をつける
⑤ 「書くのが止まる」のにはワケがある


初稿は筆を止めてはいけない
文章を書いている人なら誰もが経験したことがるはず



途中で手が止まる…
時間がかかることで文章を書くのが疲れ、苦手意識にもつながります
とりあえず書こう…!頑張ろう!
途中で手が止まってしまうのはなぜだろう…?
そもそもなぜ途中で書けなくなってしまうのでしょう?
筆者は3つの理由を挙げています
朝日新聞記者がMITのMBAで仕上げた 戦略的ビジネス文章術
- 時間無制限で、だらだらと書いてしまう
- 書きながら書き直し・編集してしまう
- 情報やアイデア不足で立ち止まってしまう
p255



どれも心当たりありすぎる…
〓(ゲタ)を使ってスピードアップ
本書では3つの問題対策を説明していますが、私が特にオススメしたいのが〓(ゲタ)を使って文章を書くこと
文章を書いていると情報不足で手が止まりがち
根拠を示す資料探しで手が止まることも多いんですよね…
そういう時は〓を使って、まずは全体を仕上げてしまいましょう



筆遅な私ですが、文章のスピードが格段に上がりました(つまり情報不足…)
おわりに
野上英文 著『 戦略的ビジネス文章術



ページ数も多い本なので、読み始めるのには気合がいりましたが読んでしまうとあっという間
とても勉強になる本でした
押さえておきたいポイント
「見出し」「リード文」はブログを書くからこそよく聞く単語なのでイメージしやすいのもあったかもしれません
章ごとに重要箇所もまとめているので「あれ、どうだったけ?」も整理できます
ブログしているとSEOやらマーケティングやらと技ばかりに目がいちがちですが、初心に帰って文章力を見直すのは大事ですね



読みやすい本なので、文章を書くのに悩んだらぜひ読んでみてください
【読まれる文章を効率よく書くコツ】はこの1冊で学べる!
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